先日、私はソロキャンプ中にムカデに咬まれて散々な目に合いました。
激痛と痺れ、腫れ、ムカデに咬まれると本当に悲惨です。
私がその後皮膚科の医師に聞いた対処策も合わせて、今回はムカデについて解説したいと思います。
【体験談】キャンプ中にムカデに咬まれたら最悪だった話
医師から聞いた「ムカデに咬まれた後の対処策」をすぐに読みたい場合は、下のリンクからジャンプ出来ます。
結論から言うと、ムカデに咬まれるととにかく悲惨です。
もうキャンプどころではありません。「二度とキャンプなんかしないっ!!」と思ったくらいです。
私の場合、キャンプ用のグローブにムカデが侵入していました。
とにかく、グローブや軍手は地面に近い場所に置かない
というのを徹底してください。ズボンのポケットに入れておくのがベストです。
私の場合、グローブを薪の束の上に置いておいたのがダメだったようです。
よくよく思いだしてみると地面に置いた時もありましたね。
ムカデに咬まれると、出血、激痛、痺れ、痒み、腫れ、が起きる!
事件は次のように起きました。
私は火傷とかしたくないので、焚き火の時はグローブをします。
その時もグローブを両手に付けて、まだ燃えていない薪を移動させようとしたんです。
そしたら・・・
「痛いっ!!」
と思わず叫んでしまいそうな痛みが指先に走りました。
「あれっ、もしかして薪の火が付いている所を触ってしまったのかっ!?」
と思い、慌ててグローブを外しました。
すると人差し指に、たらっと血が垂れていたんです。
「あれ??火傷なのに出血!?」
そう思ったんですが、酷くならないうちに冷やさなければ!と思い、クーラーボックスで指先を冷やしました。
(後で説明しますが、ムカデに咬まれたら冷水などで冷やしてはダメです。)
しかし、30分~1時間しても痛みは引かず、今度は痺れまで起きました。
そして左手の第一関節の下が赤くなって腫れてきたのです。
・咬まれた所から出血
・激痛
・痺れ
・赤い腫れ
(人によってはさらに、痒み、吐き気、頭痛、発熱、もあるそうです。)
私の場合は、激痛、痺れ、赤い腫れ、です。痺れは指がビリビリと痺れる感じですね。
追記:1週間後くらいにまた腫れが大きくなり、かなり痒みも出てきました!
あと冷水で冷やしてしまった為なのか、かなりの激痛になってしまいました。
正しくは42~44℃くらいのお湯で流すのが正解らしいです。詳しくは後でご説明します。
何かヤバイと感じ、嫁さんにLINEで連絡した。
1時間しても激痛が引かずに「これ何かヤバイんじゃないのか?」と感じた私は嫁さんにLINEで連絡しました。
「出血したんじゃ火傷じゃないでしょ!? ブヨにでも刺されたんじゃないの!?」
と言われ、確かにそうかもしれないなと私は思い、テントに入ってスマホで検索。
「ブヨに刺されたら爪で押して毒を出しましょう」
という記事を発見。
何か爪で毒を出すというのに不安を感じながらも、今の激痛よりマシになるのでは? とかすかな希望を感じ、出血した指先を爪でグイグイと押してみました。
・・・ところが!!
激痛がさらにそれを上回る超激痛になりました!
爪で毒を出そうとしてはダメです。絶対真似しないでください。
そうこうしていると、再び嫁さんからLINEが入り「もしかしたらムカデかもよ!!」と言われました。
「・・・あ、そういえば薪のそばにムカデがいた!!」
という事を思い出し、どうやら薪の上に置いておいたグローブにムカデが侵入していたという結論に達しました。
グローブの中にムカデの感触は無かったんですが、少しゆとりのある大きめのグローブだったので気が付かなかったのでしょう。
ムカデに咬まれると最悪、命の危険もありえる!
色々調べてみると、ムカデに咬まれると「アナフィラキシーショック」と呼ばれる急性アレルギー反応で、命の危険すらあるという事でした。
「・・・まさかね!?」
と思いつつも、ソロキャンプに来ていた私はどんどん不安になりました。
激痛だけならともかく、妻と娘を残してこの世を去る訳にはいきません。
時間が経てば治りそうな気もしましたが、万が一の事を考えると夜間でも病院行った方がいいかなと思えました。
夜間の救急では皮膚科の医師が殆どいない
その後私は嫁さんと相談し救急で病院にかかることに決めて、さっそく近くの総合病院に電話する事にしました。
ちなみに私はキャンプ中はスマホをあまり見ないので、モバイルバッテリーなどは持っていなくて、この時スマホの残りの充電が30%くらいしかありませんでした。
そして残り少ない充電を気にしながら病院に電話してみたんです。
ところが・・・
「申し訳ありませんが、医師の先生に相談したところ、別の病院で診察を受けた方がいいという事です。」
という事を言われてしまい、救急の病院先を教えてくれる相談センターみたいな所に電話するように言われました。
で、そこで紹介されたのが、隣町の大きい医師会病院。
ところが・・・
「本日は医師が外科医1人でして、診察する事は出来ません。相談センターの連絡先を言いますので・・・」
「いや、そこでこちらの病院を紹介されたんですよ!とにかく激痛でヤバイんです!」
「そう申されましても、医師に診察出来ないと言われると事務ではどうする事も出来ません。」
というやりとりがありました。
「え?私このまま天国行っちゃうの!?」
((;゚Д゚)ガクガクブルブル
と思いながら私は途方にくれてしまいました。
ムカデに咬まれた後、解熱鎮痛剤で痛みが和らいだ!
さらに残り少ない充電のスマホでムカデについて調べてみると・・・
痛みが激しく中々収まらない場合は、解熱鎮痛剤を飲むようにしましょう。
という記事を発見。
「あ、そういえば偏頭痛対策でロキソニン持って来てたんだ!」
という事を思い出し、すぐに鎮痛剤のロキソニンを飲みました。
それが良かったのか、深夜3時頃に激痛が大分収まったんですね。ロキソニン持って来ていて本当に良かったです。
それでその後、何とか1時間くらいだけ眠る事が出来ました。
でも4時頃には起きてしまって、なかなか寝付けずにテント内に横になっていました。
そして朝5時になると、周りのソロキャンパーさん達も動き出したので、私も起床して後片付けを開始しました。
もう朝になったら痛みは殆ど収まり、指先に違和感があるくらいでしたね。
>医師から聞いた「ムカデに咬まれた後の対処策」とは?
そして私は朝7時前にはキャンプ場を撤収して、すぐに地元の皮膚科を受診しました。
そこで医師から色々と話を聞いたのですが、やはりロキソニンなどの解熱鎮痛剤を飲むのは正解だったようです。
そして冷水で冷やすのはやはり良くないようで、42~44℃くらいのお湯で5分以上患部を流し続けるのが正解のようでした。
さらにポイズンリムーバーでムカデの毒をすぐに取り除くのが効果があるそうです。
もしもキャンプ中にムカデに咬まれたら、温水シャワーを42度以上にして患部を流し続けましょう。
それともしかしたら、管理棟にポイズンリムーバーなどがあるかもしれないので、昼間でしたらすぐに管理人さんに相談するようにしてください。
管理人さんがいない場合は、周りのキャンパーさんに思い切って相談しましょう。もしかしたら熟練のキャンパーさんがポイズンリムーバーなどを持っている可能性もあります。
そしてステロイド剤の軟膏ですね。これを患部に塗っておくといいとの事でした。
この時、皮膚科で処方されたのが以下の薬です。
・アレルギー製剤
・ステロイド剤の軟膏
・解熱鎮痛剤
私の場合、化膿止めの薬はかなりお腹を下しました。ムカデの毒を出すという作用もあるのでしょうか。
とりあえず早めに受診したので、私の場合「痒み」はまったく起きませんでしたね。
やっぱりお医者さんに診てもらうのが間違いありません。
後々酷くならないように皮膚科を受診しとくのが絶対お勧めです。
ではもう一度、ムカデに咬まれた時の対処策をまとめておきましょう。
②42度以上のお湯で5分以上流す
③ステロイド剤の軟膏を塗る
④痛みが強い場合は解熱鎮痛剤
やってはいけないのが、口で毒を吸い出そうとしたり、冷水で冷やしたりする事です。
余計に毒が体内に広がってしまうそうなのでやめましょう。(私はやってしまいましたが。)
キャンプ場でのムカデ対策
いや今回の出来事は本当に散々でしたが、とても勉強になりました。やはり自然は怖いですね。
やはり自然と向き合うにはそれなりの予備知識と準備が必要です。
とりあえず私が考えるキャンプ場でのムカデ対策は・・・
①モバイルバッテリーを用意する
②ポイズンリムーバーを用意する
③ステロイド剤の軟膏を用意する
④絆創膏を用意する
⑤お湯が出るキャンプ場を選ぶ
⑥グローブはポケットにしまう
⑦靴を履く時は中を確認
⑧テントはなるべく閉めておく
⑨長ズボン、靴下を履く
⑩電波が届くキャンプ場を選ぶ
ソロキャンプの時は特にそうですが、万が一の緊急事態を想定しておく事が大事です。
キャンプ場でのムカデ対策① モバイルバッテリーを用意
夜間でも病院に電話したり、病院までのカーナビとして使う為にも、スマホの充電がすぐに出来るようにモバイルバッテリーは用意しておきましょう。
今回はつくづく身に染みましたね。
キャンプに来てスマホばかり見てたらダメだと思って、私はモバイルバッテリーを用意していませんでしたが絶対に必要です。
キャンプ場でのムカデ対策② ポイズンリムーバーを用意
キャンプ場にはムカデ以外にも、ハチやブヨなどの毒性のある虫が沢山います。
なので患部からすぐに毒を排除出来るように「ポイズンリムーバー」を用意しておきましょう。
上のポイズンリムーバーは片手でも使う事が出来るので、ソロキャンパーさんに最適です。
キャンプ場でのムカデ対策③~④ ステロイド剤の軟膏、絆創膏
こちらの「ムヒアルファEX」はマイルドな強さのステロイド剤です。痒みにも効果があるのでお勧めです。ムカデに咬まれた所に塗りましょう。
そして、軟膏を塗ったら掻きむしらないように「絆創膏」をしとくのが無難です。
「ムヒアルファEX」は定価1320円ですが、Amazonで購入すると半額くらいの金額で購入出来ます。(R3年5月現在)
ちなみに「オロナイン軟膏」は虫さされには効果がありませんのでご注意ください。
キャンプ場でのムカデ対策⑤ 温水シャワーのあるキャンプ場を選ぶ
それからキャンプ場ですが、私が今回行った所は温水シャワーの無い所でした。
ムカデの毒はたんぱく質の成分で構成されているため、熱に弱いという性質があります。
なので42~44℃くらいの温水で患部を流すのが重要。
なので温水シャワーのあるキャンプ場を選ぶようにしましょう。
キャンプ場でのムカデ対策⑥~⑧ グローブや軍手はポケットにしまう
また、グローブや軍手は必ずポケットにしまうようにしてください。
私のように絵になるからという理由で薪の束の上などにグローブを置いておくと、ムカデが侵入してしまいます。
ムカデは薄暗い場所を好みますので、そういった所に侵入しやすいです。
なので同じ理由で靴の中、テントの中にも侵入させないようにしましょう。
テントはインナーのメッシュをクローズにしておくと間違いありません。
靴を脱いでまた履く時は中を確認するといいですね。
ちなみにムカデは高い場所もどんどん登れますので、高い所に靴をを置いても安心は出来ません。
キャンプ場でのムカデ対策⑨ 長ズボンと靴下を履く
夏場はどうしても暑くて短パンで過ごしたくなります。
しかしムカデやブヨに足元を刺されたり噛まれたりする場合も多々あるらしいので、やはり長ズボンと靴下を履くのが安心です。
靴下の上からムカデに咬まれたという事例もありますので、厚手の素材のズボンで裾がすぼまったタイトな物がべストです。
キャンプ場でのムカデ対策⑩ 電波の通るキャンプ場を選ぶ
そして最後に、万が一の緊急事態に備えて「電波の通るキャンプ場」を選ぶといいかと思います。
電波が通らないと、スマホに縛られた生活と違った体験が出来たりする利点もありますが、やはりいざという時に電話が出来ないのは危険です。
管理人さんが夜間も常時いるキャンプ場でしたら大丈夫ですが、夕方に管理人さんが帰宅してしまうキャンプ場も多いですので確認しておきましょう。
キャンプ中にムカデに咬まれた話と医師から聞いた対策 さいごに
いや~、今回ばかりは本当に散々でした。自然を舐めていると大変な目に合います。
ムカデに咬まれたら本当にキャンプどころではなくなりますので、これを読んでくださったあなたは私のようにならないように十分注意してくださいね。
特にポイズンリムーバーとステロイド軟膏は常備しておくと安心です。
ではまた!