【簡単】強烈に人を惹き付けて虜にする魅力的なキャラクターの作り方

魅力的なキャラが作れずに困っていませんか?

そこで今回は「誰でも簡単に出来る、魅力的なキャラクターの作り方」を解説させて頂きます。

魅力的なキャラを作ると、そのキャラは自分からどんどん動き出し、強烈に人を惹き付けて虜にしますので、読み手はもうストーリーの続きが見たくて仕方なくなります。

ぜひ最後まで読んで頂いて、魅力的なキャラを作ってみてくださいね。

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魅力的なキャラクターの作り方① 強い欲求を持たせる

魅力的なキャラクターを作る方法は実はとてもシンプルで、それは、登場人物に「強い欲求(こだわり)」を持たせる事です。

なぜなら、キャラに強い欲求を持たせるだけで、そのキャラが勝手に動き出し、ストーリーが力強く劇的に進むようになるからです。

人気作品の魅力的なキャラクターを見ても、それぞれが必ず「強い欲求」を持っているのが分かると思います。

ではその「強い欲求」はどのように作ればいいのでしょうか。

実はこれも答えは簡単です。

物語の主人公というのは大抵第1話で「大事な物を失う」という経験をします。

そうすると主人公達は、失った大事な物を取り戻そうとしたり、それを奪った敵に復讐しようとします。

そこでキャラに「強い欲求」が生まれる訳なんですね。

物語序盤で主人は大事な何かを失う。

・お母さんが巨人に食べられてしまう。
・家族が鬼に食べられてしまう。
・失恋をしてしまう。
・誰かに裏切られてしまう。
・無実の罪で大変な目に合う。
・全財産を失ってしまう。
・リストラされてしまう。

こんな目に合ってしまうと、主人公に「強い欲求」が生まれてやがて勝手に行動するようになります。

これが基本です。

「大事な物を失う」という設定はとても大事で、キャラの背負っている背景が明確になり、読者さんの共感を呼びます。

当然何も失わないで物語がスタートする場合もありますが、そんな場合は今まで経験した事の無い「新しい世界」へと旅立ちがあるはずです。

これは説明すると長くなるので別の記事にしますね。

魅力的なキャラクターの作り方の具体例 スラムダンク

さて、上記の事はシリアスなバトル物に多い設定ですが、もちろん物語はそういった物ばかりではありません。

なのでキャラを立たせたり、勝手に動く状態にする方法は他にもあります。

それでは例を出して説明してみますね。

タイトルが入ります。

・女の子と付き合った事が無いので、猛烈に付き合いたい!
・ポップなラブソングを歌うシンガーになりたい!
・中二病なので特別な存在でいたい!
・病的に主人公を愛しているので独占したい!

こういった強い欲求を持たせるだけでも、キャラクターは勝手に動き出します。

そして行動力のある魅力的なキャラクターに育っていきます。

そうなってくると、書いている方も執筆が楽しくなり楽になります。

スラムダンクなんてとてもいい例で勉強になりますが、まさに主人公の桜木花道は「女の事付き合いたい!」と切実に強い欲求、願望、を持っています。

それが序盤では彼の「動き出すエネルギー」になっているんですね。

ちなみにスラムダンクの物語は、主人公が女の子に振られる所からスタートします。

大事な物を失う ⇒ その穴を埋めようとする。(感情が動いてそれが行動力になる)

つまり、何かを失えばキャラの感情が大きく動いて、どんどんキャラが動き出します。

桜木花道の場合は、女の子に振られて怒り心頭になっている所で、バスケ部員やキャプテンの赤城と出会ってバトルになるので、それだけで面白いストーリー展開になっていますよね。

魅力的なキャラクターを作ったら「イベント」を起こせ!

実は強い欲求を持ったキャラを作るだけでは、キャラは勝手に動き出しません。

正確に言うと、強い欲求を持ったキャラの周辺に、どんどんイベントを起こしていくと、勝手に動き出すという事です。

スラムダンクの場合ですと、失恋した状態の主人公にバスケットボールが当たってしまう、主人公好みの女の子にバスケ部の勧誘をされる、といった感じです。

当然、ケンカっぱやいキャラなら、バスケットボールを当ててしまった部員達に絡むでしょうし、女の子と付き合いたい欲求があればバスケ部に入ってしまうでしょう。

キャラを作ったら、このように「イベント」を起こして、どんなリアクションを取るのか実験してみてください。

そこでどんなリアクションを取らせるかな?と悩んでしまったら、まだキャラ設定が弱いと言えます。

そして「イベント」に対するリアクションが面白くない場合も、もう一度キャラ設定を見直してみましょう。

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魅力的なキャラクターの作り方② 対照的なサブキャラを用意する

話はちょっとそれますが、お笑いの世界では「ボケとツッコミ」があります。

そして観客や視聴者の笑い、つまり「反応」があります。

私はそれがとても大事だと思っていて、何か欠けても物足りなくなると思うんです。

不思議な事ですが「お笑い」ってツッコミがあって面白さが数倍になりますし、もっと言うとツッコミがあって初めて「お笑い」になるとも言えます。

例えボケが弱かったり、笑えなかったりしても、センスのある鋭いツッコミが入った事により面白くなる事ってあると思うんです。

フットボールアワーの後藤さんとか、さんまさんとかそういったスキルが高いですよね。

で、物語にも当然これがあるんです。

主人公がおかしな行動をとったり、予想外な発言をしたりする場面で、必ずそれに反応するキャラがいるはずなんです。

主人公が破天荒型なら、極めて常識的なサブキャラが必要です。

なぜならそのサブキャラの反応によって、主人公の破天荒さが明確になってその凄さが分かったり、面白くなったりするからです。

具体的に言うと・・・

こんなサブキャラを配置しよう!

・主人公の発言に驚くサブキャラ
・主人公の行動に振り回されるサブキャラ
・主人公に強く影響を受けるサブキャラ

という感じです。

このサブキャラが主人公に驚いてアタフタするには、どんなイベントを起こそうか?と考えたり、このサブキャラが主人公に影響されて成長するには、どんなイベントを起こそうか? と考えて物語の展開を思いつく事もあります。

主人公がツッコミ、振り回されキャラの場合もある

上記の例は、主人公とサブキャラを入れ替えてもOKです。

そういった「ツッコミ役」で振り回される主人公は多いです。

「斉木楠雄のΨ難」というギャグ漫画(映画にもなりましたね。)では、主人公がツッコミ役で振り回されます

まあ、主人公が冷静沈着で超能力者なので意外と分かりづらいですが。

「デトロイトメタルシティ」なんかも、主人公がそいういうタイプです。ボケ側にもなりますが。

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魅力的なキャラクターの作り方 まとめ

物語でなくても「人間が動く理由」というのは、そこに強い欲求があるからです。

なので強い欲求、願望、いや、切望、渇望、と言ってもいいくらいの強い気持ちをキャラに与えれば、キャラ達は動き出して魅力的になります。

そしてシリアスな物語であれば、なぜそんな欲求を持つようになったのか? という背景を考えれば、ストーリーに深みが出て、読者さんも作品に違和感なく没頭して、強い共感を持ってくれるでしょう。

前回の記事の「ギャップ」を作りながら、そこに今回の欲求を加えると面白いキャラが出来ますので、ぜひやってみてくださいね。

面白いキャラクターの作り方は、5つのギャップを使えば簡単!

ちなみに欲求は真面目な物でなくてもOKです。