ジャズピアノ初心者におすすめ! 最初に練習すべき5つの曲

今回は、ジャズピアノ初心者さんにおすすめな、ジャズスタンダード曲をご紹介します。

初心者の頃から難しい曲に手を出してしまうと、挫折してしまいやすいです。

なので今回は、簡単で取り組みやすい曲だけに狙いを定めて、くわしく解説していこうと思います。

お楽しみに!

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ジャズピアノ初心者におすすめ! 最初に練習すべき5つの曲

さて、タイトルに5曲と書いてしまいましたが、当分の間は1曲か2曲に絞って練習した方が効率がいいです。

なので、まずはその候補からご紹介したいと思います。

ジャズ初心者に、最もおすすめな2つの曲

まずご紹介する曲は、ジャズスタンダード曲の「枯葉(autumn leaves)」です。

動画は日本でも人気の高かった、ビージー・アデールさん(故人)。これくらいのテンポが参考になります。

この曲か、もしくは次にご紹介する「Fブルース」、どちらかの2択となります。これはジャズを演奏する人なら、ほぼ共通の認識となっています。

(もちろん、違う曲を勧める人もたまにいますが・・・)

「枯葉(autumn leaves)」の解説

まず枯葉という曲は、1つのスケールだけでもアドリブ出来てしまうので、初心者さんにもお勧めなんです。

(B♭メジャースケールと、Gマイナースケールも使いますが、並行調で使う音は全く同じ)

もちろん、ずっと1つのスケールだけでアドリブしていると、素人感丸出しの薄っぺらいアドリブになってしまいます。

なのでゆくゆくは、違うスケールやコード音なども使うようにしていきましょう。

そして使うコードは、7種類。(黒本はアレンジしてあるので11種類くらい)ブルース曲より少し多いくらいですね。

ジャズの黒本とは何か?その使い方や1と2の違いもやさしく解説!

そして、テーマメロディも同じフレーズが続くので、簡単で弾きやすいのもいいですね。あとは、メジャースケール、マイナースケール、両方練習出来るのもグッド。

ブルースより、歌ものからやりたい! という人にお勧めです。

Fブルースの解説

枯葉と並び、ジャズピアノ初心者さんにおすすめ出来るのが、Fブルースの曲です。

Fブルースと言っても、実は沢山曲があるので、簡単に演奏出来る曲を選びましょう。

私がジャズピアノ初心者さんにお勧めするのは、「バグス・グルーブ」

お勧めする理由としては、テーマメロディが簡単だからです。

テーマはブルーススケールが元になって出来ているので、ブルーススケールも取っつきやすいかと思います。

または「ナウズ・ザ・タイム」という曲も、比較的かんたんでお勧めです。

ピアノ経験者さんは、ビリーズ・バウンスがお勧め

しかし「ジャズピアノ初心者さん」と言っても、他ジャンルのピアノ経験者さんもいるかと思います。

なのである程度指を動かせる、という人は「ビリーズ・バウンス」が最もお勧めです。

この曲のテーマは、裏拍から始まるフレーズが多くて難しいですが、ジャズのリズムや雰囲気を学ぶには最適な曲と言えるでしょう。

作曲も、ジャズの土台を作った巨匠「チャーリー・パーカー」ですので、ジャズの基本を学ぶには最高の曲かと思います。

ちなみに私は、プロのミュージシャンに師事して6年くらいです。でも未だにブルース曲は毎日練習しています。

それくらいブルース曲は大事なので、じっくりコツコツと練習していきましょう。

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ジャズ初心者におすすめな、その他3曲

実は3曲めくらいから、候補は沢山あります。以下が個人的にジャズピアノ初心者さんにお勧めな曲です。

・Softly, as in a Morning Sunrise(朝日のようにさわやかに)

・You’d Be So Nice To Come Home To(帰ってくれたら嬉しいわ)

・Fly Me to the Moon(私を月に連れて行って)

・Days of Wine and Roses(酒とバラの日々)

・I’ll Close My Eyes(瞳を閉じて)

 

他にも簡単な曲は沢山ありますが、代表的なのはこれらの曲かと思います。ご自分で好みの曲を選んで練習しましょう。

でも、これらの曲は、枯葉やFブルースが出来るようになってから、手を出すくらいでいいです。1~2年はこの2曲だけでもいいくらいですね。

Softly, as in a Morning Sunrise 解説

Softly, as in a Morning Sunriseは、略して「ソフトリィ」と呼ばれています。

ソフトリィはメロディも簡単で、同じようなコード進行が続きます。

なのでアドリブ中に「今どこ弾いているんだっけ!?」となりやすいです。いわゆる「ロストする」ってやつですね。

あと同じようなコード進行なので、アドリブの引き出しをある程度持っていないと、アドリブが単調になりやすいというデメリットもあります。

しかし、枯葉のように「転調しても並行調で、使うスケールは同じ」というメリットがあるので、やはり取っつきやすい曲なのは間違いありません。

♭3つで最後までいけます。コード音を意識しないと、単調になりやすいですが。

そして、Cブルーススケールも多用出来るので、ブルージーな曲が好きな人にもおすすめ出来ます。

You’d Be So… 解説

「You’d Be So Nice To Come Home To」は略して「ユービソー」と呼ばれています。ヘレン・メリルの歌が最も有名ですね。

この曲は、上記の曲の中では少しだけ難しいかもしれません。でも枯葉で使ったコードが使えるので、コードをあと5つくらい覚えれば弾けます。

転調らしい転調もあるので「ジャズは転調の音楽」というのが少し体感出来るでしょう。

♭1つから♭3つ、そしてまた♭1つ、というように使用スケールが変わるので、いい練習になります。

枯葉からステップアップしたい人は、この曲がお勧めです。

Fly Me to the Moon 解説

「Fly Me to the Moon」はあまり略している人がいませんが、「フライミー」と言っている人もいるかもしれません。

この曲は上記の曲の中では、1番有名かもしれませんね。動画は、ダイアナ・クラール。歌もピアノも最高です。

ちなみに、宇多田ヒカルさんの歌も有名。宇多田さんの歌うR&B調の「Fly Me to the Moon」もかなり素敵なので必聴ものです。

さて、この曲はシンプルな割にメロディが美しくて、耳に残りやすいです。なので初心者さんも取っつきやすいと思います。

そして、枯葉やソフトリィのように並行調で出来ているので、1つのスケールでも何とかアドリブする事が出来ます。

(この曲は、CメジャースケールとAマイナースケール、で出来ていて、使う音は同じ。)

もちろん最初のうちはそれでいいのですが、慣れて来たらコード音や違うスケールも使うようにしましょう。

リズム次第では、白い鍵盤だけ弾けばアドリブ可能という、嬉しい曲ですね(笑)。慣れて来たら「E7」の所だけ、「ソ」を「ソ#」にするといいでしょう。

その他の2曲

「酒とバラの日々」「アイル・クローズ・マイアイズ」も日本のジャムセッションでは頻繁に演奏します。

この2曲はkeyが「F」なので、練習しておくといいでしょう。なぜかジャズスタンダード曲はFのkeyが多い為。

Fのkeyに慣れておくと後が楽です。

ジャズピアノ初心者さんが挫折しやすい曲

ジャズスタンダードの中には、憧れの曲もあるかと思います。でも難しい曲は挫折してしまいがち。

なので、初めのうちは止めておいた方がいい曲も紹介しますね。それは以下の曲達です(笑)。

・スペイン

・星影のステラ

・オール・ザ・シングス・ユーアー

・ラウンド・ミッドナイト

・テイク・ファイブ

・ジャイアント・ステップス

・コンファメーション

賛否両論あるかもですが、これらの曲はメロディやリズムが難しかったり、転調が激しかったりマニアックだったりします。

まぁ「オール・ザ・シングス・ユーアー」あたりは、歌ものなので割とアドリブしやすかったりしますが、転調は6回くらいします(笑)。

他の曲、特にスペインとかジャイアント・ステップスとか、その辺は上級者向け。なので手を出さないようにしましょう。

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ジャズピアノ初心者におすすめ! 最初に練習すべき5つの曲

いかがでしたでしょうか?

人によっては「Cジャム・ブルース」がいいよとか、色々な意見があると思います。

でも、枯葉とFブルースはまず間違いないでしょう。鉄板の2曲です。

まずは枯葉とFブルースを3年くらい練習してもいいと思います。流石に飽きてきたら、他の簡単な曲「Fly Me to the Moon」あたりに手を出しましょう。

ではでは!