ども、りんたろうです。
私はジャズピアノで1番苦戦したのが「リズム」。
でもプロのレッスンに通ってそれがようやく分かって来たので、過去のアホな自分でも分かるように解説してみたいと思います。
ジャズピアノのリズムは裏拍が基本
はい、出ました「裏拍」。
裏って何だよ!?
と3年前くらいの私は頭を抱えていました。
「裏ワザ的な何かか・・・?」
と訳の分からない事を思っていたんです。
でも、この裏拍がジャズピアノのリズムの基本であり土台となる物だったんです。
なので、アホだった過去の私にも分かるように、詳しく解説したいと思います。
裏拍は1と2と3と・・・、の「と」
見出しの通りなんですが、リズムを「1、2、3、4・・・」と数えるのではなく、
「1と2と3と4と・・・」と数えてみてください。
その「と」の部分が裏拍です。
分かりましたでしょうか?
「1と2と3と4と・・・」と声を出して数えながら、「と」の部分で指パッチンをしてみてください。
そうそう、そのリズムです。
「1と2と3と4と・・・」だとダサくね? と思った人、もしくは、分かりづらいな~と思った人は、別の方法もあります。
それは「タンカ、タンカ、タンカ・・・」と声に出しながら、「カ」の部分で指パッチンしてみてください。
そうそう、それなんです。
それがジャズピアノをやる上で超重要な「裏拍」です。(厳密に言うと、3連符の最後の音がジャズでは裏拍になりますが)
セッションなどでピアノ伴奏する時は、ほぼこのタイミングでしか鍵盤鳴らさないので、絶対に必要なリズムですね。
あとソロを演奏する時の左手も、この裏拍のタイミングで鍵盤鳴らす事が多いので、やはりとっても重要。
ちょっと抽象的に説明すると・・・
子供時代に誰かの誕生日で、ハッピーバースデイの歌を歌いながらみんなで手拍子したと思いますが、1人だけ違うタイミングで手拍子している奴がいませんでしたか?
そうそう、あんな感じです(笑)。
ジャズ音源を流して、指パッチンしよう!
さて、裏拍が分かって来たら、その感覚を忘れないうちにジャズ曲をかけて練習してみましょう。
とりあえずプロの演奏を流して裏拍の練習をしましょう。
良く分からなかったら、とりあえず表の拍を感じてください。
「1、2、3、4・・・」って感じで。
これはすぐに出来ると思います。
そしたら、その拍のスキマを狙って指パッチンすると出来るかもしれません。
始めは左手で表の拍を感じならが、テーブルなど叩きましょう。(テーブルは壊さない程度に)
左手「1、2、3、4・・・」
このテンポをキープしながら、今度は右手でそのスキマに指パッチンするわけなんですが、2と4の直後に鳴らしてみて下さい。
そうそう、それです、それなんです。
1、2(パチン!)、3、4(パチン!)
こんな感じですけど、文字にすると2~3の間が長くなりますが、1、2、3、4、は同じ長さというか同じテンポです。当たり前ですけど。
ジャズピアノの練習する前に、この練習を徹底した方が後々楽になりますよ。
ジャズピアノのリズム「スイング」って何?
ジャズピアノのリズムって裏拍が土台なんですが、それだけではもちろん弾けるようにはなりません。
そこで、次に覚えるのが「スイング」と「3連符」です。
「え!? 1度に2つ覚えさせるのかよ!?」
「1つ1つ、じっくり説明しやがれっ!」
と、あなたは思われるかもしれませんが、これは2つ同時に覚えた方がいいんです。
なぜならば、スイングは3連符を理解していないと出来ないからなんですねぇ。
スイングは小難しい理論で説明される事が殆どですが、もっと簡単に理解出来る方法があります。
それはこれです。
いかがでしょうか?
実はスイングって3連符が土台になっているんです。
なのでまずは3連符をあなたの脳にしっかりと刻んで下さい。
3連符って何だ? という場合は無料のメトロノームアプリをインストールして、どんなリズムか確かめてみましょう。
3連符は、だいたい上の様な音符で書いてあるかと思います。
それで、簡単に言うと3連符とは「1拍を3つに分けた音」なんですね。
具体的には「1、2、3、4・・・」というリズムを3連符に置き換えると・・・
「タンカ、タンカ、タンカ、タンカ・・・」になります。
で、そのタンカ、タンカを、ターカ、ターカ・・・にすれば、あら不思議。
スイングの完成です。
(でも、これをそのままやると盆踊りっぽくなるので、本当はそんなに跳ねないで弾くのが正解ですが)
私がお世話になっているプロのジャズピアニストの先生は、「スイングで弾く時も頭の中で3連符が鳴っているようにしないとダメだよ。」と言っていました。
なので、メトロノームを3連符に設定して、それをしばらく鳴らしておくといいですね。
もう寝ていても3連符が頭で鳴っていて、うなされて悪夢を見てしまうくらいでいいかもしれません。
スイングと3連符を自由に切り替えられるとアドリブが上達する
「ジャズってスイングでしょ?でも何かアドリブが単調になるんだけど?」
という場合は、3連符のリズムを途中に入れる事で、一気にアドリブの幅が広がります。
たまにアクセントで入れるんじゃなくて、スイングと同じくらい頻繁に使って見てください。
大事なのは、自由自在にいつでもスイングと3連符を切り替えられる様にする事。
例えば、1小節をスイング、2小節目を3連符、3小節目~7小節目をスイング、8小節目~12小節目を3連符、みたいにランダムに練習するといいですよ!
あくまで練習なので、1小節目~12小節目まで3連符で弾くのも当然アリです。
あと、1小節の中でスイングと3連符を入れたっていいんです。
実際にジャズの演奏を聴いていると、そういうのは沢山あると思います。
悪い事は言わない、メトロノームを常に使おう!
さて、ジャズピアノのリズムの事を話してきたんですが、重要な事を1つ忘れていました。
それはリズム感を養うという事。
とにかく私を含めて初心者さんは、焦って突っ込んでピアノを弾いてしまいがちです。
1度ご自分の演奏を録音して聴いてみると分かります。
私はリズムが酷くて、本当に落ち込みました。
なので早い段階からメトロノームを使う事をお勧めします。
無料アプリでも大丈夫ですが、出来る事が限られますので余裕のある方はメトロノームを購入してもいいかと思います。
下記のYAMAHA製の物が、丈夫で3連符も出せるので重宝しますよ。
ちょっと分かりづらいですが、チューナーを切ってビート0の状態にして下を押すと「3連符」が出てきます。
ジャズピアノのリズム練習 まとめ
とりあえず裏拍です。
裏拍めっちゃ大事です。
当分はピアノに触れずに、指パッチンでも手拍子でもいいので、裏拍でリズムを取る練習をたっぷりやってみてください。
裏拍が出来たら、今度は3連符とスイングの練習です。
色んなタイミングで、この2つのリズムを切り替えられるようにしてください。
慣れてきたら色んな種類の休符を入れていくと、アドリブにもメリハリが生まれてバリエーションも増えてきますので、ぜひ実践してみてくださいね。
ではでは!