今回はジャズのスタンダードナンバーにもなっている「Old Folks(オールド・フォークス)」について、詳しくご紹介します。
ジャズバラードとして人気の高い曲ですので、お楽しみに。
ジャズの名曲「Old Folks」について詳しくまとめてみた。
オールド・フォークスと言えば、ジャズ好きな人にとって定番のバラードです。
でも少しくらいジャズ曲を知っているくらいでは、中々この曲名は出ないかもしれませんね。この曲が好きという人はけっこうなジャズファンかと思います。私も大好きな曲です。
では詳しく見ていきましょう。
「Old Folks」の原曲
オールド・フォークスという曲もてっきり映画やミュージカルのテーマ曲かと思いましたが、調べてみるとそうではないようです。
1938年に発表されたポピュラーソングで、ミルドレッド・ベイリーという歌手が唄ってヒットしました。作曲者はウィラード・ロビンソン。
しかしこの曲も相当古いですね。
ジャズスタンダードとして確立したのは、50年代のチャーリー・パーカーの演奏でしょう。マイルスよりチャーリー・パーカーが先です。
「Old Folks」の歌詞(和訳)
ジャズバラードを演奏する人は、どういった歌詞なのかを事前に調べておく事が多いようです。
そうじゃないと、本当の意味でジャズバラードは演奏出来ないですからね。
そしてジャズリスナーであっても、やはり歌詞の意味を知ってから曲を聴くと、感じ方も全く違う物になるはずです。
では、オールド・フォークスの歌詞の和訳をのせておきます。
これは私の個人的で勝手な和訳ですので、英歌詞にない単語も少しあったりしますが、ご了承くださいね。
彼は鳥のように自由だ。
そして彼は言葉どおり良い人だ。
だから、私たちは彼をとても愛していた。
でも僕はそれを恥ずかしい事だとは思わないよ。
オールド・フォークスとは、年老いた人々。つまり老人の事ですね。
この曲が作られた頃は、「南北戦争を体験した世代」の事を差していたようです。
ご年配の人を亡くした経験のある人は、曲を聴くと胸に迫るものがあるかもしれませんね。
「Old Folks」のヴォーカル物
さて歌詞の内容を知った上で、「Old Folks」の歌モノを聴いてみましょう。
歌モノではサラ・ヴォーンが有名です。エラ・フィッツジェラルドはYouTubeにありませんでした。歌っていないのかもしれませんね。
いやぁ、流石サラ・ヴォーンですね。先程の歌詞のおじいちゃんとの情景が浮かんでくるようです。
「Old Folks」のインスト物
オールド・フォークスの名演としては、やはりマイルス・デイビスが有名。あとは有名な所ですと同じくトランペットのケニー・ドーハム。
サックスではジャッキー・マクリーンが演奏していますね。あとはピアノですとキース・ジャレットとか。山中千尋さんもやっていますね。
とりあえずこの曲は、トランペット奏者の名演が多いです。ちょっと最近の人ですと、やはりトランペットのクリス・ボッティの演奏も有名。
あまりメジャーではありませんが、ここではロシアのジャズピアニストのウラジミール・シャフラノフを紹介します。
もう今は80歳近い人ですが、発表しているアルバムはどれもクオリティが高いと思います。
曲の雰囲気も大きく崩すこともないので、聴きやすいかもしれません。
ジャズのジャムセッションでも演奏される
セッションでやるジャズバラードは、けっこう決まっていますね。
「マイワン&オンリーラブ」「ミスティ」「ボディ&ソウル」そして今回の「Old Folks」がけっこうな確率で演奏されます。(地域によって全然違うかもですが)
まぁセッションですと、バラード自体あんまり演奏されないんですが。バラードは失敗するとすぐにバレるので難易度が高いんですよね(笑)。
ジャズの名曲「Old Folks」について さいごに
オールド・フォークスの歌詞を知ると、おじいちゃん、おばあちゃん、あるいはご両親の事を思い浮かべる人が多いかもしれません。
私達もいずれ老人になります。そんな時にオールド・フォークスに出てくるような老人になりたいものですね。
では最後までありがとうございました。