今回はタモリさんとジャズについて、まとめていきたいと思います。
タモリさんがどのようにジャズと関わって、今に至るのか詳しく解説していきますので、どうぞお楽しみに。
タモリさんとジャズについて、詳しくまとめてみた。
タモリさんと言えばジャズに造詣が深く、ジャズの帝王マイルス・デイビスと対談したり、自身でもジャズトランペットを演奏していました。
ではまずデビュー前後のタモリさんから解説していきます。
タモリさんとジャズの出会い
タモリさんはお父さんやお姉さんの影響で、色々な民族音楽を聴いていました。
そしてその中で、アートブレイキーの「モーニン」にたどり着き、自分の好みにピッタリだと感じたようです。
その後タモリさんは早稲田大学のジャズサークルに入り、熱心に活動されていました。
当然タモリさんはトランペット担当でしょう。その後タモリさんは、その時のメンバーと共にジャズバーを立ち上げています。
タモリさんのジャズバー「ジャズスポットJ」
タモリさんは、ジャズサークルの仲間達とジャズバーを運営していました。(タモリさんは取締役宣伝部長)
多忙の中でも年数回は店に顔を出して、静かにお酒を飲みながらジャズを楽しんでいたようです。
しかし2020年にコロナ禍の影響で、惜しまれつつも「ジャズスポットJ」は41年の歴史に幕を下ろしました。タモリさんも辛かったでしょうね。
タモリさんとジャズピアニスト山下洋輔
日本ジャズ界の先駆者と言ったら、渡辺貞夫さん、日野皓正さん、そして山下洋輔さん、ではないでしょうか。個人的に本田竹広さんも入ると思いますが。
そして彼らはデビュー前からタモリさんの才能に気が付き、色々な人にタモリさんの事を話していたようです。
中でも面白いのが、山下洋輔さんとタモリさんの出会いです。
タモリさん、踊りながら乱入(笑)
とある日、タモリさんの仲間が参加していた渡辺貞夫さんのグループに、タモリさんは会いにいきました。福岡のホテルです。
そしてそのホテルには山下洋輔さんのグループも宿泊していたんですね。
その山下洋輔さんのグループは、部屋飲みしていて大騒ぎしていたんですが、その部屋の前を偶然タモリさんが通ったんです。
それでタモリさんは「ここは俺のいる場所だ」と思ったらしく、何とタモリさんは踊りながらその部屋に入っていったとの事(笑)。そして山下洋輔さん達と大盛り上がりしたそうです。
その時にタモリさんは、得意のデタラメ中国語や韓国語、フランス語、ドイツ語などを披露して彼らを爆笑させました。
デビュー前からあの名人芸は完成されていたようです。
タモリさんはチェット・ベイカー派か、マイルス・デイビス派か?
タモリさんはトランペットを演奏されていましたが、ジャズトランペット奏者と言えば「チェット・ベイカー」や「マイルス・デイビス」の名が浮かびます。
おそらくタモリさんは「マイルス・デイビス」が好きで影響されたのでしょう。
以前タモリさんは、ジャズのアルバムランキングBEST20というのを公表していました。その内の3枚はマイルスのアルバム、1位もマイルスでした。
それと、そのランキングに「チェット・ベイカー」の名前は出てこなかったので、そんなに好みではないのかもしれません。
マイルス・デイビスにインタビューするタモリさん
ちなみにタモリさんは、マイルス・デイビスにインタビューした事もあります。いやぁ、あのジャズの帝王にインタビューするとは、さすがはタモリさんですね。
気難しそうなマイルスが、タモリさんにサプライズプレゼントもしたりして、とても面白いです。
タモリさんはビル・エバンスが好き?
タモリさんの髪型と言えば、オールバックや7:3の髪型。そしてメガネ(サングラス)です。
同じくジャズピアノの巨匠ビル・エバンスも同じような髪型ですね。もしかしたらエバンスの影響があるのかもしれませんね。
タモリさんのジャズアルバムランキングの上位に、ビル・エバンスの「ワルツ・フォー・デヴィ」が入っている事からも、タモリさんはエバンスも好きなのは間違いないでしょう。
タモリさんはピアノも少し弾けますが、たまにエバンスのように鍵盤に顔を近づけて弾いていた事もありましたね。
あの「MJQ」と共演したタモリさん
タモリさんと言えば「笑っていいとも」で、あのMJQ(モダン・ジャズ・カルテット)と共演した事があります。
「(あのMJQと共演なんて)勘弁してくれよ」と思ったらしいですが、タモリさんのトランペットの演奏は決して悪くなかったと思います。度胸ありますよね。
以前までYouTubeに動画あったんですが、今は削除されてしまったようです。残念。
ちなみにMJQには、ヴィブラフォン奏者として有名な「ミルト・ジャクソン」がいます。
その彼と上記のマイルス・デイビスが共演した「バグズ・グルーヴ」というアルバムは名盤で、私のお気に入りのアルバムの1つです。セロニアス・モンクのピアノもいいんですよね。
タモリさんが選ぶ ジャズ名盤ランキング20
以前タモさんが選んだジャズ名盤のランキングをご紹介します。
詳しくは下の書籍をご覧ください。著者はタモリさんの早稲田大学のサークルの先輩である鈴木さんです。推薦文はタモリさん。
20位 渡辺貞夫「SADAO WATANABE」
19位 ナット・アダレイ「ワーク・ソング」
18位 オーネット・コールマン「アット・ザ・ゴールデン・サークル」
17位 日野照正「ブルー・スマイルズ」
16位 山下洋輔「スパイダー」
15位 マイルス・デイビス「リラクシン」
14位 エロール・ガーナー「ミスティ」
13位 ブルー・ミッチェル「ブルース・ムーズ」
12位 JJ・ジョンソン&カイ・ウィンディング「ザ・グレート・カイ&JJ」
11位 ソニー・ロリンズ「サキソフォン・コロッサス」
10位 キャノンボール・アダレイ「サムシン・エルス」
9位 ハービー・ハンコック「テイキン・オフ」
8位 ジョン・コルトレーン「ジャイアント・ステップス」
7位 アート・ブレイキー&ジャズメッセンジャーズ「モーニン」
6位 オスカー・ピーターソン&ミルト・ジャクソン「ベリー・トール」
5位 ハービー・ハンコック「エンピリアン・アイルズ」
4位 ライオネル・ハンプトン「スターダスト」
3位 チャールズ・ロイド「フォレスト・フラワー」
2位 ビル・エバンス「ワルツ・フォー・デヴィ」
1位 マイルス・デイビス「マイファニー・ヴァレンタイン」(ライブ盤の方)
超有名盤もあれば、知らない人もいました。ライオネル・ハンプトンって知らなかったですね。タモリさんがハービー・ハンコック好きとは、ちょっと意外。
そしてまさか1位が、マイルスの「マイファニー・ヴァレンタイン」とは。私は同日収録の「フォア&モア」をよく聴いてました。前者も聴き直してみたいと思います。
タモリさんとジャズ さいごに
いかがでしたでしょうか。タモさんとジャズについて参考になれば幸いです。
日野照正さんや渡辺貞夫さんは80代でも現役のプレイヤーなので、タモさんも機会があればまたトランペットを吹いて欲しいですね。
それではまた!