オルタードスケールの使い方、フレーズの作り方を考察してみた。

今回の記事は「オルタードスケール」の使い方と、フレーズの作り方を書いていこうかと思います。

まぁ、自分用の忘備録でもあります。自分で見返して練習で活かせるようにしようと思いますが、でもそれがちょっとでも誰かの役に立てれば嬉しく思います。

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オルタードの使い方、フレーズの作り方を考察してみた。

オルタードスケールは、個人的にもっともジャズらしさが出るスケールだと思います。

ちょっとクセがあるので、他のスケールの方が使いやすいという人もいますが、ここら辺は好みが分かれるかもしれません。

しかし、♭9、#9、11#、♭13、という美味しい音が全部使えるので、私はこのオルタードスケールをアドリブでよく使います。

ではさっそく、その練習の仕方をご説明してきましょう。

オルタードスケールの使い方① 簡単な事から始めよう。

ジャズでは典型フレーズの完全コピーをよく勧められますが、私はそんなにやっていません。

どうしても繋がりが不自然になるので、本番ではあまり役に立たないんですよね。(でも典型フレーズの構成を分析するのはかなり重要ではあります。)

じゃあ、何から練習すべきかという事なんですが、私がお勧めするのが「とりあえず♭9だけ使えるようにする」という事。

いきなり全部の美味しい音を使ってフレーズを作るのは難しいので、ドミナント(V7)の所が来たらなるべく♭9を使うようするのが、ハードルが低くて最初はお勧めです。

♭9はオルタードだけで使う物ではありませんが、他のHmP5↓スケールとかでも重要な音になるので、まずはこれを覚えましょう。

アドリブ練習で♭9が出せるようになったら、次は♭13を出せるようにしましょう。

オルタードフレーズの作り方① 音の並びを分析しよう!

その後は典型フレーズの構成を分析して「♭13 → 3 → #9 → ♭9」っていう並び方がいい響きだな~とか、「#9 → ♭9 → ♭13 → 3」もかっこいいなぁとか考察する感じです。

(*両方とも高い音から下降していく感じです。)

「♭13 → 3 → #9 → ♭9」というフレーズは、オルタードの典型フレーズではありますが、とても汎用性が高くて使いやすいので、これだけは覚えておいてもいいかと思います。

このフレーズの前後に音を足していくと、自分なりのフレーズもできるかと思います。

譜面にはしませんが、度数で覚えた方が色々なキーでフレーズが出せるようになるのでお勧めです。数字で覚えてしまいましょう。

例として2つのフレーズを書いてみましたが、この2つを並べてみましょう。

「♭13 → 3 → #9 → ♭9」(この後に1(ルート音)を付ける事が多いですね。)

「#9 → ♭9 → ♭13 → 3」(この後に #9 → ♭9 → 1 と行くのもあり)

この2つのフレーズに共通している箇所を、まずは考えてみてください。

そう、共通しているのは、♭13 → 3 という流れと、#9 → ♭9 という流れです。この音の並びがいい響きするな~ぁと発見出来れば、他のドミナント上のスケールでもフレーズを作りやすくなります。

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オルタードフレーズの作り方② スケール内のコード音を使う

ここからはちょっと上級編ですが、ぜひ挑戦してみてください。

例として、C7というドミナントコードがあるとします。

このC7上で出来るオルタードスケールは、「ド、レ♭、ミ♭、ミ、ソ♭、ラ♭、シ♭」です。

そしてこのオルタードスケールの中で出来るコード(4和音)がいくつか存在します。

Cオルタードスケールから出来る4和音

Cm7(-5)  (ド、ミ♭、ソ♭、シ♭)

♭Dm△7(レ♭、ミ、ラ♭、ド)

♭Em7 (ミ♭、ソ♭、シ♭、レ♭)

E△7aug(ミ、ラ♭、シ♭、ミ♭)

♭G7 (ソ♭、シ♭、レ♭、ミ)

♭A7 (ラ♭、ド、ミ♭、ソ♭)

♭Bm(-5) (シ♭、レ♭、ミ、ラ♭)

(上の青いボックスの写真を撮っておいて、どれか1つ選んでをアルペジオで練習しましょう。)

ちなみに、「レ♭は ♭9」、「ミ♭は #9」、「ソ♭は#11」、「ラ♭は♭13」ですので、それらの音が使われていると、けっこういい響きになります。

復習ですが、Cオルタードスケールは「ド、レ♭、ミ♭、ミ、ソ♭、ラ♭、シ♭」です。

さらに、それぞれの音から始まる7つのコードが出来るというわけですね。で、お好みでこの7つのコードからどれか1つ選んでフレーズを作っていきます。

♭Dm△7(レ♭、ミ、ラ♭、ド)とか、響きがいいですよね。

繰り返しになりますが、このコード音を同時に弾かないで(場合によっては弾くのもありですが)、アルペジオでパラパラと弾くとフレーズになります。「レ♭、ミ、ラ♭、ド~♪」って感じで。

コード音なだけに、そのままの音の並びで弾けばとても自然になります。

まぁ1小節だと4つの音だけでは足りないので、その4つの音にプラスして他のオルタードスケール上の音を弾けば、そこそこ長いフレーズが出来上がります。

その作り方も上記でご説明した通り、音の並びを考察してどの音をコード音に加えればいい響きになるのか、何度も何度も試し弾きしてみましょう。

オルタードフレーズの作り方③ 最後は耳コピしよう!

いきなりの耳コピはハードルが高いです。

でも上記の、♭9とか♭13とか、オルタードスケール上で出来る4和音を覚えておくと、耳コピがしやすくなります。

ジャズジャイアント達の音源を聴いて、「あ、今の音は♭13 → 3の響きかな?」とか、「今のは♭Dm△7を始めに弾いているかも?」という風になれば、音を拾いやすくなるかと思います。

理論というか、ある程度の予備知識があった方が、効率はいいはず。

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オルタードの使い方、フレーズの作り方を考察してみた。さいごに

うーん、はっきり言って自分用の復習というか、本当に忘備録的な感じになりました。

今後もこういった記事を書くと自分にとってもいいのかもしれませんね。

また気が向いたら書かせて頂こうと思います。ではまた!