ジャズピアノのアドリブの作り方その② ブルーノートスケールを使おう

ども、凛太郎です。

しばらくブログを更新していませんでしたが、気まぐれに書いた記事に反応してくださった方がいらしたので、続きを書こうかと思います。

前回の記事は私のようにアドリブに挫折していた人には好評でしたが、流石にあれだけで終わりにしてしまうのは気が引けますので、頑張って書いていきます。

あ、それと私の記事は、ジャズピアノのアドリブ挫折者さん専用です。

すでにアドリブはある程度出来るよ!っていう人や、中級者さん、上級者さんは読まないでくださいね。

なるべく難しい専門用語や音楽理論は書かないようにしているので、人によってはイライラするかもしれませんし、理論的に間違ってる!とお怒りになる可能性があるからです。

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ジャズアドリブの作り方の土台は3つ

さて、前回はアドリブの作り方の基本となる「リック」を、コード音を使って作ってみようという話でした。

ジャズピアノのアドリブの作り方をプロに60分教わった結果wwww

やはりハードルを下げられる所まで下げた方が何の分野でも分かりやすくなるってもんです。

で、改めてアドリブの作り方の土台となる物を3つ説明したいと思います。

・コード音

・スケール音

・リズム

私が考えるジャズアドリブの土台は上記の3つです。

私は3つ目のリズムが大の苦手なんですが、やはりこれは無視出来なくて、これを応用するだけでリックやフレーズはどんどん量産する事が出来ます。

リズムがいずれキーポイントになるのは間違いありません。

それで、前回はコード音(正確に言うとアプローチノート)を使って、音を自由に選んでピアノを弾く感覚を味わってもらったわけですが、やはりそれだけでは次に進めないと思います。

(でもコードも応用すればまだまだリックは作れますが)

もっとフレーズみたいなのをタララララララ~と、長く弾きたいよ!という欲求に駆られているのではないでしょうか?

そこでですね、2番目のアドリブの作り方「スケール音」をやっていくわけなんです。

例えばFブルースなら、F、B♭、F、・・・と続きますが、コード進行ごとに使えるスケールがありますので、そのスケールを弾いていくわけです。

なんですが、これってちょっと面倒くさいんですね、始めのうちは。

5種類のスケールを練習しないといけないので。まあいずれは必ずやる必要があるんですが。

なので、今回はブルーノートスケールっていうのをやっていこうかと思います。

何でブルーノートスケールかというと、1曲通してずっと使えるからなんです。

つまり曲の最初から最後まで、ブルーノートスケールだけ弾いていれば形になってしまうという事です。(かなりワンパターンになりますけど)

Fブルーノートスケールは、めっちゃ弾きやすい!

このFのブルーノートスケール(以下BNスケールとしますね)は、右手の5本の指にピタッと収まるので、簡単に弾けてしまうのです。

あ、今回もFブルースで解説していきます。

で、FのBNスケールは、ファ、ラ♭、シ♭、シ、ド、ミ♭、という6つの音で出来ていますけど、ファからドまでピタッと右手に収まるんですね。

残念ながらミ♭だけは収まりませんが。

まずはこの6つの音を完全に覚えてもらいます。

出来ればファ、ラ♭、シ♭、シ、ド、ミ♭、ファ、と上昇してから、今度は反対にファ、ミ♭、ド、シ、シ♭、ラ♭、ファと下降していく練習をしましょう。

慣れて来たら、ファから始めないで、ラ♭から始めたり、シから始めたり、色々試してみるといいですね。

Fブルーノートスケールは、どんな風に弾けばいいのか?

さて、ただ単に、ファ、ラ♭、シ♭、シ、ド、ミ♭、ファ、と弾いてもジャズらしくなりませんよね。

で、ここでリズムの話になって来るんですが、実はジャズピアノの弾き方って大きく分けて2つのリズムがあります。

細かく言うともっともっと沢山ありますが、基本は2つです。

・跳ねるように「スイング(8分音符)」で弾く

・スピーディーに3連符で弾く

ますスイングっていうのは、ファ~、ソ、ラ~、シ♭、ド~、っていう感じでスキップ(?)するように弾きます。

そして、3連符ていうのは、スキップせずに、淡々とスピーディーに、ファ ソ ラ ・  シ♭ ドレ  ・ ミ♭ファソ という感じです。3つの音で1拍ですね。

3つの音がセットになるわけです。

やはり文字だけでは限界ありますね(笑)。これも動画に出来たらしようかと思います。

とにかくアドリブの初歩はこの2つのリズムトレーニングが鍵を握ると言ってもいいくらいです。

このスイングと3連符を上手く繋げれば、色々なバリエーションのリックが作れるので、まずはこの2つです。この2つの練習はめっちゃ重要ですよ。

私のようにアドリブで遠回りしたくなければ、この2つ「スイング」「3連符」のリズムトレーニングを時間をかけてやりましょう。

もちろんメトロノームは必要不可欠です。(今は無料アプリで沢山あるので今すぐスマホに入れましょう)

3連符ってやっぱり超重要で、実は3連符のリズムが上手く取れるようになると、スイングのリズムが上手く取れるようになります。

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ブルーノートスケールのアドリブが良く分かる動画

え~、今からご紹介する動画は私が作った動画ではありません(笑)。

多分外国の方がUPされた動画なんですが、これがめっちゃ分かりやすいんです。

見事にFのブルーノートスケールだけでアドリブしてます。

単調にならない工夫もされてますね。ぜひ観てください。

ユーチューブは再生速度も遅く出来ますので、分かりづらい場合は画面下の「歯車マーク」をクリックして、設定を変えてみましょう。

跳ねるように弾いている所がスイングで、途中の「シドミ♭、シドミ♭、シドミ♭・・・」と弾いているのが3連符です。

他にもありますが、まあそこの箇所が一番3連符が分かりやすいかと思います。

でもあんな風に同じ音を繰り返すのも大アリですが、そのままのリズム(3連符)でブルーノートスケールをどんどん上昇させていくのだって当然ありなわけです。(下降も当然ありです)

シドミ♭・ファソラ♭・シドレ・ミ♭ファソ・・・みたいな感じですね。

スイングと3連符を、色んなバリエーションで組み合わせればアドリブになる

スイングをチョロっと弾いてから、3連符に繋げたり、またその逆も出来るし、長い間3連符だけ弾くのだってありです(疲れますけど)。

具体的には、タタタ、タータタータ、タタタ、タタタ、タタ・・・みたいな感じですね。

文字だけだと訳分からないかもしれませんが(笑)。

でもこれが理解出来れば一気に長いフレーズが弾けるようになります。ぜひ何度も読んでみてください。

タタタが3連符で、タータタータがスイングです。

すごい抽象的ですが、楽譜や理論が苦手な人はこれがヒントになる場合もあるかもしれませんね。(そう願っています)

この抽象的な表現で説明するならば・・・

3連符  → タタタ・タタタ・タタタ・タタタ

スイング → タータ タータ タータ タータ

こうなる訳です。スイングって跳ねるリズムというのはちょっと正確ではなくて、3連符の土台の上になりたっているリズムなんです。

3連符の真ん中の音を伸ばす感じ。(厳密には違うけど)

これは両手でテーブルを叩いて練習してみるのもありかも。

左手で3連符、右手でスイングを同時にやる感じ。実際はそんな弾き方はしませんけど、スイングを理解する為です。

お友達に3連符やってもらって、自分はスイングでテーブルを叩くのもいいかも。

手拍子とかでもいいです。ていうかメトロノームで出来ますね(笑)。

で、さっきの動画の出だしのフレーズ(リック?)ですが、ファラーシ♭・・・っていう感じだと思うんですけど、上記の表現にすると、タタータ・・・になるわけです。

あれ? スイングって、タータタータ・・・じゃないの?と思われた方もいるかもしれませんが、これは初めに休符(タイミングを遅らせる)を入れて、初めのターを弾いていないだけなんです。

なのでずっと続ければ、タタータタータタータ・・・といつの間にか元に戻ります。ここに凄いヒントがありまして、スイングの始まり方は2種類あるよという事なんですね。

あ、それと3連符ですが、タタタ・タタタ・タタタ・・・と表現してきましたが、必ずしも3回、6回、9回でまとめろという訳ではありません。

タタ

タタタ・タッ

タタタ・タタタ・タ~

こんな感じで自由に好きな所で止めていいんですね。途中で音を伸ばしてもいいですし、休符を間に入れてもいいですね。(この休符というのもバリエーションを増やす重要コツです)

流石に1回だけだと3連連符なんだかスイングなんだか分かりませんが。

以上、こんな感じのリズムでブルーノートスケールを弾いてみてくださいね。

もちろん、単音を長く伸ばしたり、スタッカートで短く切ったりしてもいいんです。

その辺は自由です。

このリズムを上手く使ってバリエーションを増やすのがめっちゃ重要。

テンションとか小難しいスケールとかでバリエーションを増やそうとせずに、リズムの工夫で自分の引き出しを増やすのがめっちゃ簡単で、すぐに成果が出るはずです。

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コード音とブルーノートスケールを融合させよう!

で、前回の記事で説明したコード音を半音下から弾く方法も使いつつ、今回のブルーノートスケールも使ってみてください。

バリエーションがぐぐっと増えて、一気にアドリブらしくなったはずです。

この記事は難しい音楽理論や専門用語に拒絶反応してしまったり、頑張って読んでも理解出来ない人の為に書いていますので、そこら辺をご理解頂ければと思います。

ではまた!