今回は「現代のジャズピアニスト」をご紹介します。
ジャズピアニストと検索すると、どうしても「ビル・エバンス」や「オスカー・ピーターソン」などの巨匠ばかりが出て来ます。なので、現代でも活躍するジャズピアニストが埋もれがちです。
そこで今回は、現代でも活躍しているジャズピアニストを取り上げてみました。ぜひ最後までお付き合い頂ければと思います。
現代のジャズピアニスト、おすすめの10人
今回はあくまで、私個人の好みでご紹介するジャズピアニストとなります。
なので、知名度とか売上ランキングとかは無視していますので、その点ご了承頂ければ幸いです。
現代のジャズピアニスト① ダン・ニマー(DAN NIMMER)
ダン・二マーはアメリカのジャズピアニストです。ジャズピアノの巨匠「ウィントン・ケリー」をリスペクトしている人ですね。
動画はスタンダードの「コルコバード」ですが、イントロから斬新ですね。
昔の巨匠の演奏ももちろん素晴らしいんですが、こういった新しい音が現代ジャズピアノの魅力かと思います。
ダン・二マーはライブ映像も充実していますので、他の曲もぜひ聴いてみてください。
ちなみにダンは、ジャズトランペットの巨匠「ウィントン・マルサリス」のアルバム収録にも参加していた経歴もあります。40代。
どことなく、ミスタービーンに似ているかも。
現代のジャズピアニスト② ジョン・ナザレンコ(JOHN NAZARENKO )
ジョン・ナザレンコは元々教育者で、殆ど表舞台には出なかった人です。たしかデビューも50代。
ジョン・ナザレンコもアメリカのジャズピアニストですね。
アルバム「John Nazarenko Trio With Reuben Rogers & Eric Harl」は、知名度の高い2人、「エリック・ハーランド」と「リューベン・ロジャース」が参加しています。
上記のアルバムでは、ジャズスタンダード曲を多く演奏していますし、動画のようにローリング・ストーンズの名曲もジャズにしています。
個人的に聴きやすくて好きなアルバムですね。
現代のジャズピアニスト③ ケニー・ワーナー
70代のジャズピアニストになってしまいますが、3人目は「ケニー・ワーナー」です。
ケニー・ワーナーは70代でありながら、近代的で柔らかい演奏をする人かなと思います。この人もアメリカ出身ですね。
動画はマイルスの名曲「ナルディス」ですが、ナルディスらしくないイントロが面白いですね。70代で人生の酸いも甘いも知っているような演奏かと思います。
この人も、とても聴きやすいですね。
現代のジャズピアニスト④ ジョーイ・アレクサンダー
ちょっとご年配の人が続いたので、若い人を紹介します。4人目は「ジョーイ・アレクサンダー」です。
彼は現在20歳。でも実は子供の頃から活躍している天才ジャズピアニストです。動画は子供の頃のものですが、もうすでに完成されているようなスゴい演奏です。
動画はスタンダードの「マイ・フェイバリット・シングス」。他にも超難曲の「ジャイアント・ステップス」を楽々弾いている幼少期の動画もあるので、聴いてみてください。
現代のジャズピアニスト⑤ ビル・チャーラップ
ビル・チャーラップもかなり人気のあるジャズピアニストです。ジャズプレイヤーにも好まれる人ですね。
ビル・チャーラップと言えば、大御所歌手のトニー・ベネットと共演したアルバムが有名です。歌の伴奏はかなりの技術が必要なので、チャーラップの技術の高さが良く分かります。
そして、私は「チャーラップは最近アルバム出さないなぁ」と思っていたんですが、なんと「ニューヨーク・トリオ」というグループ名でアルバムを沢山出していました。
ニューヨークトリオも良く聴いていたんですが、ピアノがチャーラップだとは知りませんでしたね(笑)。驚きました。どうりで演奏が素晴らしいはずです。
現代のジャズピアニスト⑥ アーロン・パークス
アーロン・パークスは、ジャズピアノの巨匠ケニー・バロンに師事していた人。この人もかなり有名ですね。
ただ、エレキギターとか色んなジャンルの要素も入って、好みが分かれるかもしれません。アコースティックなジャズが好きな人は、アーロン・パークスとかロバート・グラスパーとかは好みじゃないかもしれません。
現代のジャズピアニスト⑦ ガイ・モスコヴィッチ
アヴィシャイ・コーエン・トリオのピアノを担当するのが、ガイ・モスコヴィッチです。このトリオはめっちゃオススメですので、ぜひ聴いてみてください。カッコ良すぎます。ちなみにドラムは女性です。
リーダーはアヴィシャイ・コーエンというジャズベースの名手。この動画ではピアノの出番はあまりありませんが、それでもこのトリオの凄さが伝わりますよね。
もうそれぞれが主役。私はベースやドラムの長いソロってあまり好きじゃないんですが、このトリオのベースソロやドラムソロならずっと聴いていられますね。
名脇役にもなれるのが、ジャズピアニストの醍醐味ではないでしょうか。
現代のジャズピアニスト⑧ ケニー・バロン
アーロン・パークスの所で少し出ましたが、やはりケニー・バロンは紹介しないといけませんね。
間違いなく、ジャズピアノの最後の巨匠でしょう。レジェンドと言うにふさわしい人物が、ケニー・バロンです。若いミュージシャンはかなり影響受けているでしょうね。
私もジャズピアノを弾いていますが、いつも勉強させてもらっています。このビューティフル・ラブも何度も何度も聴いています。ジャズは芸術だなと思わされる演奏です。
現代のジャズピアニスト⑨ ブラッド・メルドー
ブラッド・メルドーも大分年齢を重ねていますが、今なおジャズピアニストの最高峰と言ってもいいかもしれません。
このアルバムが出たのは、今から20数年前。ジャズファンは度肝を抜かれました。みんな圧倒されてしまったのです。
このブラッド・メルドーの変拍子の演奏スタイルは、若いジャズピアニスト達に強い影響を与え、ジャズセッションではみんな変拍子で演奏するようになったらしいです。
なので、ケニー・バロン同様、聞き専のジャズファンだけでなく演奏家にも強い影響を与えているのは間違いありません。
現代のジャズピアニスト⑩ ロバート・グラスパー
最後にご紹介するのは、やはりこの人。ロバート・グラスパーです。グラミー賞を2回受賞しているすごい人。
この人の演奏を何と表現すればいいのでしょうか。R&Bの要素を取り入れたジャズ? まあ、これからのミュージシャンにも強い影響を与えるのは間違いありませんね。
・・・と思っていたら、もうこの人も40代。私が知らないだけで、20代の凄いジャズピアニストもたくさんいるのかもですね。
現代のジャズピアニスト さいごに
現代のジャズピアニストと言いつつ、40代〜70代のピアニストが殆どになってしまいました。
ただ、ジャズというジャンルは、ある程度の人生経験があった方が深みが出るように思えます。まあ、ロックやR&Bチックなジャズだとそういうのは必要ないのかもしれませんが。
私の個人的な好みとしては、やはり40代以上のジャズピアニストが好きですね。
少しでも参考になれば幸いです、ではでは!